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リペア(修繕・補修)と、カスタム(改造)の話

今日もご覧いただきありがとうございます。

6月突入!梅雨入りしているにもかかわらず、

スッキリ快晴の金曜日です。

 

今日は、リペアとカスタムについて。

職業病というかクセというか、おせっかい病というか・・・(;^ω^)

来店されている方のバッグや靴などの経年変化が気になって仕方がないのです。

ご自身で丁寧にお手入れされている場合もありますが、お手入れのやり方が分からず億劫に感じる方もいらっしゃるはず。

クロスブリッジで取り扱う商品に関しては、基本的には修繕などのメンテナンスができるものも多く、それらを手入れしながら長くお使いいただければなと思っています。

最近気になって私から手入れを申し出たバッグがこちら。

 

見覚えがある方も多いかも。

「NICOLI」のバッグです。

持ち手が表革、本体がスウェード。

しかも、発色の良いブルーにナチュラルなブラウンの配色が海外物ならではで、私自身もとっても気に入って仕入れたのを思い出しました。

他にお持ちのバッグと代わるがわるお使いのようで、お預かりした日は、お客様のお母さまがたまたまお使いでした。

スウェードは汚れが目立つわりに手入れが難しそうだからと、避ける方も多いですが、革の繊維の最も太い部分が使われており、かなり丈夫です。

手入れは実はコツさえつかめれば簡単で、簡単な手入れで長い期間良い状態が保てます。

「気になったところ」

〇そこに近い部分の黒ずみ

〇ファスナー部分の色が淡い部分の汚れ

〇全体的な色あせ

この3点です。

内側の布の部分も汚れが少なく、色がほつれているところ、金具の破損もなく、大事に使われているのがうかがい知れます。

まずは。

汚れを落とすこと。

今回は、オシャレ着洗い用のドライニングを使いました。

注意点は、

〇洗剤を溶かして洗濯液を作っておくこと

〇洗濯するものはあらかじめ、水かぬるま湯で全体的に湿らせておくこと。シミや色むらを防ぐため。

 

人間と同じように「動物の皮だから」とシャンプーを使う方も多いようですね。

そして、表面はやたらゴシゴシ擦りすぎないこと。

汚れが取れると、色によっては新品のように濃くなることもありますが、今回はもともと全体的に褪せていたので、補色材を使い仕上げました。

 

(洗う前)

 

 

(洗う前)

(洗った後)

端の黒ずみが取れるだけでもあか抜けた印象になります。

そして、ここで保湿と補色のためのローションを使います。

(補色後・仕上がりました!!)

 加角の部分にご注目ください。

白けるか、黒ずむかだったところが元のようにきれいになり、

蘇りました。

 

今回は「コロニル」のヌバック・テキスタイルボトルと、

革用の「染めQ」を使用しました。

コロニルのローションの効果で、ザラザラゴワゴワだった革が

しっとり柔らかくなりました。

防水の効果もありますので、お勧めです。

スウェードの場合はとくに、あらかじめ防水スプレーをかけておくのが最善だと思います。

ジャケットや靴と違って、柔らかく伸ばす必要がないですので。

後々のお手入れがずいぶん楽になりますよ。

せっかくのお気に入りですから、寿命は長いほうが良いに決まっているので、「手入れをしながら・・・」というのはとっても重要なことだと思います。

「壊れたから( ゚Д゚)」「急にいるから( ゚Д゚)」と、慌てて探しに走ると、どこか余計な妥協が入ったりして、「とびきりのお気に入り」に出会えなかったりするのでは??というのが私の持論です。

きっとクロスブリッジにお越しの方には共感していただけるとおもうのですが・・・

とびきりのお気に入りが、積み重なるように増えていくのはなかなか気分が良いですよー♬ 購入したときの思い出とともに残っていくということですからね(^^♪

無駄に不必要なものに溢れる必要はないですが・・・

「物を増やすのってダサい」って風潮にもさみしさを感じてしまいます。

ま、人の考え方は様々ですからね(*^-^*)

共感してくださる方がいたら、お手入れしたい時にはクロスブリッジへご相談ください<(_ _)>

 

またまた随分長ーくなっておりますが、

シャプリエのバッグが汚れたとのことで、

こちらは依頼者のからのリクエストでカスタム(改造)しました。

 

淡い色のキャンバスは汚れが目立ちますね・・・

「hervechapelier」フランス発のシャプリエのトート。

私が学生のころに大流行し、1か月の過酷な実習を乗り切る糧にしようと、柄にもなく買いに走った覚えがあります。

当時はショップが大名にありましたよね。

私のも薄いピンクだったので、底や持ち手が汚れやすく、

洗濯機でゴリゴリ洗って友達にあきれられました・・・

 

で、今回はひとまず手洗い。

食器用洗剤と歯ブラシを使います。

キレイになったところをまたしても、撮り忘れました(;´Д`)

荒々しい仕上がりがご希望とのことで、革とペンキで改造します。

 

汚れが付きやすいところを重点的に加工。

持ち手は、本体がまた黒ずむだろうという予測で、同じような風合いになるように、柔らかめの経年変化が楽しめる革をチョイスしました。

味が出てくるのが楽しみです。

薬院の<ROUGE>という美容室にお勤めのお客様からのご依頼でした。

直接お話ししていなかったこともあり、個性的で感度の高い美容師さんに満足していただけるかドキドキでしたが・・・

意表を突くカスタムだったようで、でも気に入っていただけたらしく、一安心しているところです。

 

ではでは。

ご覧いただきありがとうございました!

美容室<ROUGE>

福岡市中央区薬院1-6-36ニューライフ薬院1F

http://www.rouge-lip.com/